2008年09月06日

フジファブリック 若者のすべて

今日は、昨日の続きで、フジファブリックの「若者のすべて」
について書きます。

この曲は、夏の終りの、最後の花火の日のことを歌っている。
何年も前に別れてしまった彼女(と思われる)と、
たぶん、花火に行った思い出があって、
その彼女に、偶然会えないかな〜なんて思ってる。
運命で、そんなことにならないかなと。
でも期待しつつもたぶん無理だろうと・・
もう、帰宅の途にもついてたりして。
でもいつまでも、繰り返し思い続けてる。

という、そういう歌です。

そして、この歌の素晴らしいところは、
その彼女と会える、というところだ。
最後は、すごく希望が見える感じ。

それで、ここまで書くと、ふーん、そういう歌かと
思うやろうけど、ちがうんです。
なにが違うって、これをどんなふうに表現しているか、
というところが。

これが、「夕暮れの街で君を探してた」とか
「あの日の君に会いたい」とかね、
「そして、君を見つけたんだ」とか、
そんな歌だったらいっぱいありそうですよね。

でもこの歌は全く違う。
それが、志村さんの天才的なところ、だと思う。

この歌は、ずっと、自分の独り言のような、
心の中の、自分のつぶやきのような、
そんなことばでずっと綴られている。
君を探してたとか、君に会いたいとか、忘れられないとか、
そんな言葉や表現は一切使ってなくて。
歌ってるのは、こんなことだけ。

「最後の花火に今年もなったな
 何年経っても思い出してしまうな」
「ないかな ないよな きっとね いないよな」

でも、状況や気持ちが手に取るように伝わってくるのです。


そして最後の方に、

「すりむいたまま僕はそっと歩きだして」というところで、
そんな思いを抱えながら、
毎日、やっていくしかないんやなっていう、
切なさも最大のところを過ぎて。

なんと、会えるのです、その子に。
でも、もちろん、その子に「会えた」なんて一言も出てこない。
なのに、ああ、会えたんやなって・・・わかるのがここ。

「ないかな ないよな なんてね 思ってた
まいったな まいったな 話すことに迷うな」

いままでと全く同じ調子でさりげなく。
ここのところにきて、聴いてる方は、「ん?」って思う。
一瞬わからんねんけど、「あ、会えたんや」って唐突にわかる。

なー?すごくないですか?
そして、これがまたすばらしいとしかいいようのない
メロディにのっていて、
志村さんの、ちょっと自分を突き放したような、
でもめちゃくちゃに切なく、いい声で歌われるという。

ほんとに名曲です。
こんな曲、こんな歌詞、ふつうの人には書けないはず。
他の曲を聴いても思うけど、志村さんはどうも天才らしい。

「若者のすべて」フジファブリック
作曲・作詞 志村正彦
posted by かえで at 08:50| Comment(17) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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